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2月23日

ぼんぼり再出発

 長らくブランクがありました。読んでくださっていたみなさんには、何もいわずに申し訳なくおもっています。
 
 ぼんぼりはロンドンにまだ住んでいます。
 
 でも、それはこのブログをかいていたときと違う形です。
 
 今年の1月から一人で暮らし始めました。
 
 夫についてきたころのぼんぼりとはまた違った視点でロンドンを発見しつつあります。
 
 とりあえずこのブログは人生の区切りとして終わることにしました。
 
 どうもありがとうございました。
 
 
9月11日

ノルウェーの旅

 夫が「一生に一度はフィヨルドを見てみたい」というので、8月最後の週末に3泊4日でノルウェーに行ってきました。
 
 最初に訪れたのは首都オスロ。ガイドブックによると、人口約51万7400万人の街です。人口だけみると、まるで私の実家の街よりも小さいくらいです。
 
 オスロで有名なのものの一つは、ムンク作『叫び』が美術館にあることでしょう。
 
 一度みたら忘れられない強烈な印象のこの絵。ムンク美術館で盗難にあったものの、最近また発見されたみたいですね。
 
 私たちがみたのは、国立美術館にある『叫び』でした。
 
 オスロはまた、世界一物価が高い街としても有名です。ロンドンも相当に物価が高い街だと感じますが、オスロはそれに1.2倍かけたような感じでした。
 
 
 ←オスロの中でも一番物価の高い市庁舎前近辺。ここのレストランでは世界一高いビールを味わうことができます。 
 
 ←レストランからはオスロフィヨルドの湾が見ることができて、雰囲気はばっちりでした。
 
 
 
 
 
 
  
 次の日はこの旅のハイライトともいえる、ソグネフォヨルドツアー。
 
 オスロからベルゲン行きの列車でミュルダールまで向かい、そこでフロム鉄道に乗り換えて、列車の左右に臨むフィヨルドを堪能しながらフロムへ。
 
 途中4分間停車した駅では、切り立った岩から流れ落ちる滝を眺めることができますが、民族チックな音楽と妖精?らしい女の人のダンスも楽しむことができました。
 

 

 
 
 
 
 
 
  
 
 フロムに到着した後は、フェリーに乗り換えてBalestrandという町へ。
 
 ここでは、窓からソグネフィヨルドが一望できるというホテルに泊まったのですが、あいにくの雨で景色はかすんでいました。
 
 でも、全体が青く染まって私はとても幻想的だと感じました。
 
 フィヨルド自体がとても静かで、ここが海の一部だなんて信じられないくらい穏やかでした。
 
 
 
 雨のBalestrandを後にして、次はフェリーに乗ってソグネフィヨルドを通り抜け、ベルゲンの町へ向かいました。
 
  ベルゲンはノルウェー第二の都市といわれていますが、人口は約23万人のこじんまりとした町です。
 
 歴史は古く、港に面したブリッゲン地区という一角には古い木造建築が並び、世界文化遺産にも登録されているそうです。
 
 
 
 
 
 
 ←ケーブルカーで上ったフロイエン山展望台でであったおじいさん。
 「私の犬はシバケンだ」と声をかけてきてくれました。
 この犬はマツヒメ 15才。もう一匹フジヒメという犬もいるそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 ←ベルゲンのデパートのショーウィンドーではマネキンもトナカイに乗っています。
 北欧的な一場面。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 最後の日はほとんど移動の日。ベルゲンからバス(途中フェリーも)に乗ってHaugesundという空港からロンドンへ。
 
 帰り着くと、やっぱりロンドンは温かい、ノルウェーより南なんだなぁと感じました。
 
 
8月25日

青という表現

 先日、学校で青リンゴを持っていた人がいたので、直訳して「Blue Apple」と表現したら、「この色が青に見えるの!?」と驚かれました。
 
 「もちろんそのリンゴの色は緑だけど、日本語では『青リンゴ』というんだ。たとえば、山の色は緑だけど、日本語の表現では『山が青い』と言ったりもする」と答えたら、クラスメイトはおもしろがっていました。
 
 たしかに、クラスメイトが驚いたように、どうして日本語では緑を青と表現したりするんでしょうね。改めて奥深さを感じました。
 
 このやりとりのおかげで、私はその青リンゴを手に入れることができました。ふふふ。
8月18日

リージェンツ・パークでピクニック

 最近のロンドンは肌寒いです。
 
 半そでで出かけれらることがもうなくなりました。夏も終わったんでしょうね~。寂しいです。
 
 まだロンドンが夏だったころに、友だち3人とでリージェンツ・パークへピクニックに出かけました。
 
 食べ物・飲み物をそれぞれ持ち寄りにして、気軽に簡単にというのがコンセプト。
 
 私の担当はフルーツとプラスチックのコップでした。
 
 発起人のTさんから「手作りも可」というメールが送られてきたので、何か手作りのものを持っていかないといけないかなぁと本気で悩みました。
 
 それでこのピクニックには関係ないほかの友だちに相談すると、「から揚げとかいなり寿司とかいいんじゃない?」とのアドバイスをもらったので、から揚げとフルーツジューズゼリーを作りました。(いなり寿司をつくる余裕はなかった。フルーツジュースゼリーはフルーツつながりで)
 
 当日フルーツと一緒にから揚げをバッグの下にしのばせていって、出せるようだったら出そうと思っていたのですが、他のみなさんがあまりにもコンパクトでおしゃれだったので断念しました。
 
 だって、Tさんは手作りレアチーズケーキとオリーブ・チーズのサラダ。一人はフランスパンとクラッカーとチョコレート。もう一人は時間がなくて、買ってきたそのままの生ハムとサラダだったんですもの。
 
 この状況で「から揚げ」は出せませんでした。いなり寿司を作らなくて本当によかった。
 
 食べ物はさておき、この日は晴れていましたが、夕方から始めたのでそこまで暑くもなく、会話もはずんで楽しい一日になりました。
 
 
 Tさんいわく、リージェンツ・パークにはずうずうしいリスがたくさんいるそうです。
 
 リス出現ポイントというのがあって、確かにたくさんのずうずうしいリスがいました。
 
 人になれているから、逃げない。何か食べていれば近寄ってくる。食べ物を持っているふりをするだけで、近づいてくる。
 
 ここのリスたちは食べ物に困らないから長生きしそうです。
 
 あ、でも成人病とか贅沢病とかリスにもあったりして。
  
 
8月17日

2度目の結婚記念日

 7月31日は私たち夫婦の2年目の結婚記念日でした。

 英語でレストランを予約するのが苦手な私に代わって、夫が忙しい中予約してくれました。

 行った先はBond Street近くにあるゴードン・ラムジープロデュースの「MAZE」。彼のレストランの中でもカジュアル・ダウンして気軽な雰囲気でした。と知ったかぶりをしてみたものの、そんな高級なところに入るのは初めてでかなりドキドキしました。

 まずお店の人の対応がフレンドリーながらも行き届いているのに感動しました。
 入り口にはドアマンがいて、客の姿を見かけたらすかさずドアを開けてくれます。
 
 「Good evening sir,madam」としぶい声であいさつされると、それだけで気分は小マダムです。
 
 テーブルについたら、ソムリエらしきウェイターが「飲み物は何にしますか?」とドリンクリストなにしにたずねてきます。
 
 小心者の私たちはウェイターが勧めるがままにキール・ロワイヤルとシャンパンのグラスを頼んだけど、こんなところにくるお客さんって、食前酒に何を飲むのかリストを見なくてもスマートにオーダーできるんだよねぇと感じた瞬間でした。

 MAZEはアラカルトで何品か頼んでいろんな味を楽しむというコンセプトらしく、夫は4品、私はシェフのお勧め5品をオーダーしました。

 
 残念ながら自分が何を頼んだのかちゃんとその名前を覚えていないのですが、1品目はスープ。2品目はチーズ。3品目は軽く揚げた魚が添えられているリゾット。4品目はビーフ。5品めはデザートでした。
 
 こう書くとすごく単純に見えるでしょうが、「ロンドンってこんなにおいしいお店あったんだ!」と開眼するほどおいしかったです。

 
 一品食べ終わったらちょうどいい間合いで次の品が出てくるのはさすがの一言。サーブする人に「今日は私たちの結婚記念日なので写真を撮ってくれますか?」と聞いたら、快くシャターを押してくれて、しかも最後のコーヒーと一緒に出されたチョコレートのプレートに「HAPPY ANNIVERSARY」とまで書いてくれていました。
 
 気になるお会計もそれなりの金額でしたが、レストランの雰囲気や料理がすばらしくて大満足な夜になりました。
 
 ただ食べ過ぎてしまって、私は朝までうなってしまいました。料理はもう1品減らした方がベストだったかな。
8月11日

テロ未遂

 ロンドンでは再びテロ未遂事件が起こっていたようです。
 
 今回は航空機を爆破する計画だったとのことで、空港周辺は騒然としていたんでしょうが、ロンドン市内はいたって普通だと感じています。
 
 メールをくれた友だちありがとう。あとで個別に返信するけど、取り急ぎ私たちは何事もなかったよということをお知らせします。
8月10日

ゴードン・ラムジー

 先日(といっても6月の話ですが)、ゴードン・ラムジーというイギリスではとても有名なシェフのサイン会をのぞいてきました。
 
 今までは特に彼に興味はなかったのですが、友人に誘われるがままそのイベントをのぞいていたら、無性に彼のサインが欲しくなって「ここでもらわなきゃいつもらう」みたいな気分がムラムラと起こってきました。
 
 サインをもらうためには、ゴードン・ラムジーの提案する食器を買わないといけないのですが、18ポンドのタンブラーを買って(コップなのに高い!)、サイン会の列に並びました。
 
 先着50名さまには彼の本もプレゼントということでしたが、残念ながら先着50人にはなれなかったので、タンブラーの箱にサインをしてもらい、ついでに写真も撮ってもらいました。
 
 そのサインがかかれたタンブラーの箱は大切に飾ってあります。
 
 

ハネムーンのサプライズ・イベント

 妹夫婦が新婚旅行でロンドンに遊びにきていた最後の夜、私たち夫婦と一緒に4人で食事に行きました。
 
 行った場所は中華街の近くにあるMANZI’S というホテルにあるレストラン。シーフードのレストランです。
 
 以前知人に紹介されて行ったら、味もなかなか・お値段もそこそこ、そして何よりウェイターのおじさんたち(たぶんイタリア人)がフレンドリーで楽しかったので、そこを選びました。
 
 実はこの食事が、夫の協力をもらいながらのちょっとしたサプライズ・イベントでした。
 
 
 
 ことの始まりは妹夫婦の結婚披露宴。
 
 妹夫婦は今年の3月に地元ではごくごく一般的な形式の結婚披露宴をあげました。
 
 そして、披露宴の最も大切な儀式の一つともいえるメインキャンドルへの点火のとき、本当だったら夫婦二人で手を合わせてするところを、彼が緊張していたこともあり妹を待たず自分だけで火をつけてしまったそうです。
 
 妹は「あっ」と思ったらしいのですが時すでに遅しで、彼一人だけで「二人の愛の炎」をともしちゃったらしいのです。
 
 そのときは何も問題なく終わったのですが、後日その写真を見た妹が「私も一緒にやりたかったのに!」と泣いてしまったので、彼は「わかった。じゃあ、今度新婚旅行に行ったときに改めてするから」と約束したそうです。
 
 そういういきさつで、旅行の1週間くらい前に彼から電話があって、「僕は披露宴で使ったキャンドルを持ってくるので、どこかいいレストランを知りませんか?」との相談がありました。
 
 そこで私は夫にその話をすると、夫はキャンドル・サービスという習慣がこちらであるかどうか分からず、突然テーブルで巨大なろうそくに火をつけたら奇妙に思われるんじゃないだろうかとしばらく考えていましたが、以前行ったことがあるMANZI’Sレストランにメールを出して、そんなことが可能かどうか聞いてくれました。
 
  翌日に先方から「問題なし」との返事があったので、とりあえずレストランはOK。
 
  妹のだんなさんと、彼女がそばにいない合間をぬってコソコソとキャンドルの飾りつけの打ち合わせをしました。
 
  食事をした水曜日は妹夫婦は日帰りバスツアーに出かけたのですが、彼はその重たくて大きなキャンドルをずっとかばんに入れて持ち歩いていました。
 
  レストランに入って妹の見ていないところでコソコソとキャンドルの飾りつけをして、お店の人にバトンタッチ。
 
  お店の人も夫のメールのおかげで心得ていてくれたもので、デザートのときに一緒に出すからと協力してくれました。
 
  それでもちゃんと事がうまく運ぶか気が気じゃなくて、妹以外の全員ソワソワしていました。
 
 
  いよいよデザートの時間。お店の人は数種類あるデザートの中、イチゴタルトを全員に勧めました。
 
  他のデザートに興味がある妹を押し切って、お勧めどおりイチゴタルトをオーダー。
 
  そして、ついにデザートと一緒にキャンドルがうやうやしくテーブルに出されました。
 
  この瞬間、私はきっと妹は泣くんじゃないだろうかと思っていましたが、彼女は割と平静でした。
 
  お店の人が大きな拍手をしたので、レストラン中のお客さんが妹夫婦に注目して一緒になって拍手をしてくれるなか、彼女たちは2度目のキャンドルサービスを新婚旅行中にすることができました。
 
 そして、デザートのイチゴタルトにもろうそくが刺さっていましたので、そのろうそくにも彼女たちは点火していました。
 
 周りの人からみたら「何事か」という感じだったでしょうが、とりあえずうまく事が運んでほっとしました。
 
 欲をいえば・・・妹が感動のあまり泣いてくれたらよかったんですけどね。
 
 
 
 
 
 
  
 
7月29日

妹夫婦のハネムーン

 今月8日から14日まで妹夫婦がハネムーンでロンドンに遊びに来ていました。
 
 加えて、同時期に夫の友だちが7日~10日、18日~21日まで我が家に滞在していて、何かとバタバタしていました。
 
 妹夫婦が来るまでは、「あ、こんな景色妹に見てもらいたい」とか「ここのお店は紹介しよう」とかいろいろ考えていました。
 
 でも、実際に案内となるといい場所が思いつかなかったり、あわただしく街をとおりすぎただけの感じがしたので、申し訳なく思っていましたが、彼女たちの帰国後に「楽しかったよ」報告をもらったので、安心しているところです。
 
 
 
 今回は妹夫婦のハネムーンでしたが、姉の私も小姑ととしてしばしば同行していました。
 
 まず彼女たちをヒースロー空港で迎えて、ホテルに一緒にチェックイン。ロビーにいたほかのお客さんが妹のだんなさんに「きみは女の人2人と一緒に泊まれるなんてうらやましいね!」と冗談を言っていました。もちろん、私は2人と食事をした後ちゃんと家に帰りました。
 
 次の日は私の夫も交えて、4人でウィンザー城まで出かけました。
 
 夜は4人で近所のパブでロースト・ビーフとビールを味わってもらいました。
 
 月曜日は、3人でロンドンの街と大英博物館へ。マイバスツアーの「大英博物館見学」を利用したので、ガイドさんが1時間30分、みっちり案内してくれました。前回妹と2人で行ったときは訳も分からずただ館内をウロウロしただけでしたが、今回ガイドさんの案内で展示物の意味が初めて分かって、妹も私も(たぶん妹のだんなさんも)大満足の1時間30分でした。
 
 また月曜日の夜は妹夫婦は我が家に宿泊しました。予定では、妹が何か自慢の料理を作ってくれることになっていたんですが、「お姉ちゃんが作って」とのことだったので、ローストチキンとネギのスープを作りました。
 
 火曜日は、午前中は一緒にロンドン観光。ピカデリーサーカスをちょこっと案内して、私は学校に行くためにそこで分かれました。妹夫婦はその後、サイトシーイングバスツアーに乗って、夜はミュージカルのオペラ座の怪人を観たそうです。
 
 水曜日は、彼女たちはマイバスツアーを利用して、ロンドン近郊の日帰りツアーに参加しました。そして、夜は私たち夫婦と待ち合わせをして、一緒に食事をしました。
 
 実はこの食事が、夫の協力をもらいながらのちょっとしたサプライズ・イベントだったのですが、その話は次の記事で。
 
 帰国日の木曜日はホテルをチェックアウト後、我が家へ来てもらい一緒にハロッズへ。妹夫婦はそこでお土産を買っていました。
 
 お昼はコベント・ガーデンをチラっと観光して、ベルギー料理の店ベルゴでランチを食べました。
 
 それからピカデリーサーカスへ向かい、妹のだんなさんが好きだというF1のグッズショップへ入ったりしているともう夕方近くになったので、我が家へ戻りしばらくゆっくりしてからパディントンからヒースロー空港へ向かいました。
 
 ヒースローのスターバックスで一緒にコーヒーを飲んでいると、昨年妹を見送ったときのことを思い出して、ついついセンチメンタルな気分になりそうでした。
 
 前回は一人で日本へ帰った妹が、今年は結婚して、駆け出しながらも彼女が選んだ男性と夫婦生活を送ってことを考えると、彼女も成長したんだなぁとしみじみと感じました。
 
 結局、最初から最後まで妹夫婦の新婚旅行にほとんど同行してしまって、彼女のだんなさんには少しだけ申し訳ないなぁと思いながらも、私は妹と一緒に過ごせてとても楽しかったです。
 
 新婚旅行という大切な場所にロンドンを選んでくれてありがとうね。
7月8日

妹夫婦ロンドンに来る

 昨日から夫の友達が日本から遊びにきて我が家に泊まっています。
 
 そして、今日から妹夫婦が新婚旅行で遊びに来ました。
 
 夫は友達のアテンド、私は妹のアテンドでそれぞれ大わらわです。
 
 ちなみに夫の友達は女性。それを妹に話したら、「嫉妬しないの?」と聞かれましたが、そういえば嫉妬してないなぁ。信じているからなのかな?
 
 明日は夫を交え4人でドライブする予定♪
 
 ひさびさに妹に会えてとても嬉しいです。
7月7日

3度目のショック!

 昨日は久々にショックなできごとがありました。
 
 スーパーで買い物をしているときに、ポケットに入れていたi-pod nanoをいつの間にか落としてしまっていたらしく、会計が終わって気がついたときにはなくなっていました。
 
 歩いたところを思い出しながら床下や陳列棚を探し回っても見つからなく、仕方がなくお店の人に「i-podの落し物が見つかったら教えてください」と言い残してお店を出ました。
 
 落としてから気がつくまでものの10分ぐらいしかなかっただろうに、あっという間に誰か盗っていったんでしょうか。
 
 別にそれがなくても生きていくのには支障はないけど、外出するとき必ず持ち歩いていたから、すごく手もちぶたさというか寂しいです。 
 
 自分の不注意にすごく落ち込んでいます。
 
 夫にはまだ話していないけど、「ない!」と焦って店内をウロウロしているところを、夫の同僚の人に目撃されているから、今日彼が会社に行ったらその話を聞くだろうなあぁ。それも気が重たいことです。きっと激しく怒られるでしょう。
 
 これで私が物をなくしたり盗難にあったりするのは3度目です。
 
 1度目はお財布。バッグの中から盗られました。
 
 2度目は携帯。これも盗られました。
 
 3度目はi-pod。今回はポケットから落としたときに誰かに持っていってしまわれました。
 
 携帯の盗難のときに、ハニー♪さんから「塩が効果があるよ」と教えてもらって、それ以来かかさず持ち歩いていたのでしばらくトラブルはなくルンルンでした。
 
 でもその効果に甘え過ぎていたのか、最近は不注意が多くて、その塩自体もどこかに落としてしまったみたいです。きっと、塩からの危険予報だったんですね。
 
  私が落としたi-podのディスプレイは日本語表記だから、使うのに苦労するだろうに・・・と気休めに思ったりして自分を慰めています。関係ないか。
 
 こんな私に誰かカツを入れてください・・・
  
7月6日

4度目のウィンブルドン

 ウィンブルドンといえばテニスで有名です。
 
 現在選手権の真っ只中で、私の周りにも試合を見に行った人も何人かいるみたいです。
 
 かくいう私も今までで4度ウィンブルドンに行きました。といっても、テニスの試合を観るためではありません。
 
 運転免許を日本のものからイギリスのものに切り替えるために4度も訪れてしまいました。
 
 
  日本人がイギリスの免許に替えるには、まず日本領事館に出向いて「自動車運転免許証抜粋証明書」を取得します。
 
 その証明書を取得したのが昨年の11月末。
 
 12月の私の一時帰国日の直前だっため、まず夫の分だけ免許を切り替えることにしました。
 
 ウェンブルドンの駅の近くに、DVLA(Driver and Vehicle Licensing Agency)の窓口があるので、そこに申請書とパスポート、写真、日本の免許証、翻訳証明書を持っていけばものの何十分かで手続きは終了する手はずになっていました。
 
 ですが何を勘違いしたのか、夫の代理で私だけでその窓口に行ったら、当然のごとく窓口の人から「手続きはできるが本人確認ができないので、パスポートは今日返還できない。後日本人がとりに来るように」と言われ、夫に連絡をしたら「なら今日はいい」と返事が返ってきたのでその日は断念。
 
 それが一回目のウィンブルドン。
 
 数日後、夫に付き添って再びウィンブルドンへ。それが二回目。
 
 とりあえず夫の分の免許は変換できました。
 
 そして今度は自分用に切り替るつもりでしたが、写真を撮るのにぐずぐずしていて、あっという間に6月に。
 
 夫の日本の運転免許証が領事館経由で返ってきたのを機に、「これは時間がたちすぎた」と反省しながら重い腰をあげて3度目のウィンブルドンへ。
 
 窓口の自分の番がきたときに、肝心の翻訳証明書を忘れたことに気がつき、目前にして手続きを断念。
 
 このときは、久々に自分に腹がたってしばらく落ち込んでいました。
 
 そして先週、再々再々度のウィンブルドン。
 
 テニスの試合の影響でチューブ内も駅も混雑して華やいだ雰囲気があるなか、私はまっすぐDVLAの窓口へ。4度目ともなると慣れたものです。
 
 オフィス内はガラガラで、手続きは20分で終わりました。
 
 きっと今月半ばには晴れてイギリスの免許を手にすることができるでしょう。
 
 でもこのために4回も訪れて、そのたびごとに片道1時間の旅とチューブ代を払ってきたかと思うと、ため息がでます。
 
  
 
7月4日

小旅行その3 クリケット

 ストラトフォード・アポン・エイボンに一泊したあとは、夫の同僚の皆さんにピクニックに誘われていたのでそこへ向かいました。
 
 夫の職場の班の皆さんはすべて現地スタッフ(1人だけ日本人)。
 
 日本人の現地スタッフはイギリス人のだんな様と結婚されてこちらで生活している女性で、私も飲み会に誘われてたびたびお会いしたことがある人。気さくな方なので、とても頼りにしている人です。
 
 他の皆さんとは1年前の赴任時にお会いしたことがあるだけでした。
 
 私がロンドンに到着したまさに次の日にホームパーティに呼ばれて、一緒についてきた妹とおじゃましたのですが、当時は皆さんが交わしている会話がが全く分からなくてコミュニケーションが取れなかったのを覚えています。
 
 妹は私よりも気楽なもので、当時まだ付き合って間もない頃だった妹の夫に「マイ ネーム イズ ヨーコ、コール ミー ヨーコ、アイ ラブ ロンドン」というスペシャルな挨拶を教えてもらって繰り返し練習していました。
 
 今回はホームパーティーではなく、クリケットを観ながらピクニックをしようというイギリスならではのお誘いでしたので、夫は必死になってクリケットのルールをインターネットで探し出しプリントアウトしていました。
 
 場所はストラトフォード・アポン・エイボンからオックスフォードへ行く道の途中にありました。
 
 途中道に迷いながら目的地につくと、1組を除いて他のスタッフの皆さんはもう到着して始めているところでした。
 
 1年ぶりに会うのでとても緊張しながらぎこちない笑顔とともに挨拶すると、皆さん大げさでもそっけなくもない中間の対応で歓迎してくれました。
 
 到着したときにクリケットのグラウンドには選手が誰もいなかったので、何をしているのか聞いたところ、「ランチの時間」という答えが返ってきました。
 
 「もう2時間くらいランチをしているよ」だそうです。見ると仮設テントの中にテーブルが並べられ、優雅なランチタイムを選手とその関係者の皆さんが楽しんでいるところでした。
  
 夫がプリントアウトしたクリケットのルールを読むもよく分からず、同僚のジョンさんにルールをたずねると、「クリケットのルールその1、アルコールを飲むこと」というしごく分かりやすいルールを教えてもらいました。
 
 私の観察したところによると、「その2、ランチに十分時間をかけること」 「その3、ティータイムを設けること」 といったルールがありそうです(勝手な解釈ですので悪しからず)。
 
 競技自体は野球に似たスポーツに見受けられましたが、ピッチャーとバッターが同時に2人立って、キャッチャーがいないというところが違うところでしょうか。
 
 バッターが打った球が飛んでいっても、野球のようにスライディングしてキャッチするという熱いプレイは今回は見られなかったので、どことなくのんびりした雰囲気が漂っていました。
 
 クリケットは日本ではあまりなじみがありませんが、イギリスではとてもメジャーなスポーツで日本人現地スタッフの女性の息子さんも学校で習っているそうです。
 
 「でも、ユニフォーム、帽子、バットといろいろ道具を揃えないといけなくてお金がかかるのよね」というとおり、金銭的に余裕がないとできないスポーツ。
 
 ボール一つあれば誰にでもできるサッカーとは違って、クリケットがアッパークラス的なスポーツである所以でしょうか。
 
 この日はあまり天気も良くなく、4時ぐらいになるとピクニックはお開きになりました。
 
 クリケットのルールは結局分からずじまいでも、このおかげで私としては皆さんとちょっとでも交流がもてたことが一番の収穫でした。
 
 「彼女一年でだいぶ話せるようになったね」と褒められましたしね。
 
 でももっと勉強した方がいいということでしょういか。次の日、ジョンの娘のイライザちゃん(9歳)の本「ヘンリー8世」が我が家に渡ってきました。
 
 ただいま子供向けの本と格闘しているところです。
 
6月30日

小旅行その2 ストラトフォード・アポン・エイボン

 シェイクスピアのゆかりの地であるストラトフォード・アポン・エイボンについたのは夕方になってからでした。
 
 土曜日だったせいか、メインストリートのお店もすでに閉まってしまったところも多かったですが、雰囲気のある町並みに大満足です。
 
 この町を流れるエイボン川のほとりでは、たくさんの観光客が芝生で寝そべったりしながらくつろいでいました。
 
  

 

 

←夏になればアイスクリーム!この町ではアイスクリームも水上ボートで売っていました。素敵!と思わず私たちも買っちゃいました。

 

 

 

 

 

←エイボン川クルーズの途中でみかけた豪邸。売り出し中です。こんなところに住める人もいるんですね~。ガラス張りなので、観光客からも丸見えの家ですけど。

 

 

 

 今回この町を訪れたのは、蜷川幸雄氏が演出したシェイクスピアの作品「タイタス・アンドロニカス」を観るためでした。    

 

 衣装と舞台は白が基調。

 

 始まる前にリハーサルみたいなことをやっていて、役者さんたちの素顔が垣間見ることができて得した気分でした。

 

 「狼を定位置にセットしてください」のスタッフ間の連絡事項まで日本語と英語の両方でアナウンスをしていて、観客席からクスクスと笑い声がもれていました。

 

 「タイタス・アンドロニカス」はシェイクスピアの作品の中でも上演回数が少ないといわれているそうです。

 

 それは、ひたすらに残酷なストーリーのせいかもしれませんね。簡単にいえば、復讐劇です。

     

 ゴート族を制圧したローマの将軍 タイタス・アンドロニカスに吉田鋼太郎氏。

 

 タイタスに息子を生贄にされて後にローマ皇帝の王妃になったゴート族の女王に麻実れいさん。

 

 女王の色香に惑い最後はタイタスの息子に殺されるローマ皇帝に鶴見辰吾氏。

 

 タイタスの愛娘で皇帝の弟と結ばれながらも、女王の息子二人に陵辱され無残な姿をさらすラヴィニアに真中瞳さん。

 

 という配役でした。

 

 劇中なんども血を見る場面があるのですが、蜷川氏はそれを赤い糸で表現していました。

 

 死人や切り取られた手や頭などはビニールの人形で表現。

 

 その奇妙なバランスが逆にリアルに感じました。

 

 「タイタス・アンドロニカス」は夜の7時半から11時まで上演されていました。

 

 役者さんたちの熱演ぶりにこちらもずっと力を入れて観ていたので、終わった後はどっと疲れが。

 

 ホテルにたどり着いたら間髪いれず二人ともバタンキューでした。

6月27日

忘れられない日

 今日は大切な人の命日でした。
 
 どんなに時がたっても忘れることができない日ですが、すこし感情的になって記事を書いていた昨年と比べると、今年はだいぶ落ち着いていられます。
 
 こうやって少しずつ悲しいだけじゃない思い出に変わっていくのかなと感じています。
 
 先週末は地元の友人の何人かがお墓参りに行ったと聞きました。
 
 あの目の覚めるような原色の南の島で、友人が何を感じたのか聞いてみたいと思っています。
 
 
 
 
 
6月26日

コッツウォルズ地方小旅行

 最近はイベント続きで多忙な毎日を送っていました。
 
 まず、6月13日は私と夫の2回目の入籍記念日で、それにあわせて二人でコッツウォルズ地方への小旅行に出かけました。
 
 目的地はシェイクスピアゆかりの地であるストラトフォード・アポン・エイボンだったのですが、途中ブロードウェイにほどちかいスノースヒルという土地のマナーハウスへ。
 
 マナーハウスというと、昔の貴族や領主のお屋敷で今ではナショナルトラストが管理しているところが多いのですが、今回訪れたスノースヒルのマナーハウスもナショナルトラストが管理していました。
 
 
 
 駐車場からマナーハウスまでにいたる道は、天気も良かったせいか見晴らしがよくすがすがしい気分でした。
 
 
 
 
 
 
 
 マナーハウス自体もこじんまりとしていながらもなかなか趣のある建物に見えました。
 
  
 
 
 
 
 この所有者だったチャーツル・ウェイドという人は収集家と聞いていたのでワクワクしながら中へ入ると、中はかなり薄暗く室内も質素なつくり。
 
 そして、待っていたのは侍の鎧と仏壇とおぼしき家具でした。
 
  当時のイギリス人にとっては、東洋趣味の家具や飾りは貴重で趣があったかもしれませんが、私にとっては仏壇は仏壇。
 
 ほかにも西洋の鎧やら自転車、ベビーカーなどの収集品が小部屋ごとに分類されながら所狭しと並べられて、まるで迷路のようなつくりでした。
 
 そういうのに興味がある人にとっては面白い場所なのかもしれませんね。
 
 でも私と夫は「イギリスにきてまで侍を見なくてもねぇ」というのが正直な感想でした。
 
 この館の最後の持ち主は、収集品の収納場所としてマナーハウスを使い、自分自身は隣接する小さな小屋のような牧師館で暮らしていたそうです。
 
 その徹底振りにあっぱれです。
 
 そして私たちはスノースヒルを後にして、途中チッピング・カムデンに立ち寄り、目的地のストラトフォード・アポン・エイボンに向かいました。 
6月16日

扇風機

 「日当たりがよくて、大きな窓がある家に住みたい」
 
 これが、うっそうとした谷底に建っている実家に28年間住んできた私の切なる願いでした。
 
 そしてロンドンに越してきたときに、夫の涙ぐましい努力により、念願の日当たり抜群で特別大きな窓のある家に住めたのですが、夏場は死ぬほど暑いことに昨年気がつきました。(そして冬場になると、冷気でヒエヒエです)
 
 たいていの家にはクーラーはありません。もちろん、我が家にもそんなものはありません。
 
 実際にロンドンの夏は日本の夏に比べ蒸し暑くも無く、過ごしやすいと思います。
 
 でも、我が家の特別大きな窓は、風は通さずただギラギラした太陽の光だけを通すので、昼間のリビングはサウナのようです。
 
 それで、昨年の今頃扇風機を買いました。
 
 タイマー無し、リモコンなんてハイテクなものもついていません。3段階の風の調節と首を振ることはできます。
 
 デパートのジョン ルイスで30ポンドぐらいだったでしょうか。(日本円で約6000円!)
 
 アルゴスとかで買えばもっと安くてお得なのもあったのかもしれませんが、私はいまだにアルゴスの利用の仕方が分かりません。
 
 近所の電気店も覗いてみましたが、だいたい似たような品揃えと価格だったので、ジョン ルイスで買うこと決めました。
 
 そして、この扇風機は組み立て式でした。
 
 分かり図らい説明書を見ながら組み立てて、ふと気がつくとあまった部品が一つ。
 

 この部品は何?
 
 いろいろなところにはめてみたのですが、結局どことも適合せず、今は押入れの中で眠っています。
 
 使用途中に扇風機が分解しないか冷や冷やしています。
 
6月12日

日焼け肌

 最近のロンドンはすこぶるいい天気です。
 
 5月末ぐらいまで寒くて、本当に夏が来るんだろうかと思ったりもしましたが、6月に入ってから25度を超える日が続いています。
 
 夏になるとロンドンの人たちは公園でよく日光浴をしています。
 
 広々としたハイドパーク、はたまた街中のちょっとした芝生があるところなど、要は芝生があって横になれる場所ならどこででも太陽を求めるために寝そべっています。
 
 水着を着ている人も多くて、中にはお尻丸見えのビキニを着ている女性もいたりします。
 
 その効果もあり、街中で見る女性たちはほとんど褐色の肌。
 
 白い肌だと不健康そうに見えるので、できるだけ日焼けした肌になりたいと語学学校の友だちは言っていました。
 
 私が日本の実家にいたときは焼けないために夏場は太陽をとことん避けていました。
 
 日にあたるとそばかすがとたんに浮き出るので、日焼け止めクリームに、帽子、日傘、長袖のシャツなどなどで、効果のほどは分からないけれども、防ぐための対策はとっていました。
 
 晴れた日に公園に太陽に向かって寝っころがるなんて、当時の私にとっては狂気の沙汰でしたけど、今こうやってロンドンの人たちを眺めると、とっても自然に感じられます。
 
 ロンドンに一年とおしていると、長い冬が過ぎ春が来たと思っても曇りや雨の変わりやすい天気ばかりの日々。 
 
 せめて夏の間は太陽を楽しもうという気持ちなんでしょうか。
 
 といっても、私が水着で公園で日光浴をすることは絶対にないでしょうし、上半身裸、しかも手ぶらでチューブに乗ってくる男の人をみると、「家から上着なしで出かけてきたの?」なんていらない心配をしてしまいます。地下鉄の暗い電気の下での半裸は異様です。 
6月11日

ぼんぼりイングラド戦をパブで見る

 いよいよワールドカップがはじましました。
 
 ロンドンのあちこちのパブでは、観戦用のスクリーンが設置されたり、イングランドの旗や参加国の旗を飾ったりと準備万端なようです。
 
 そんな中、土曜日のイギリス時間の午後2時から、イングランドとパラグアイ戦がありました。
 
 私が行ったのは中心地から少し離れたパブ2件。
 
 1件目のパブは、あまり賑わっているとはいえないパブでしたけど、試合開始30分前から次第に人が集まり、直前になると立ち見の人まで出てきました。
 
 試合開始約5分後にベッカムの蹴ったボールがパラグアイの選手の頭をかすってゴールしたときは、みなさん床を踏み鳴らして喜んでいました。
 
 あっという間のゴールでしたので、私は「え、もう?」と拍子抜けしてしまいました。
 
 試合の間はみなさん真剣にスクリーンに見入っていて誰もオーダーしないので、この瞬間のパブで働く人は楽かもしれないなぁとか余計なことを考えたりしました。もちろん、開始前、休憩時間、終了後は怒涛のように忙しくなるんでしょうけど。
 
 前半が終わると、2件目のパブへ。
 
 こちらの方は、スクリーンも大きく割と賑わっていました。
 
 後半、ゴールをねらったシュートが繰り出され、それが外れると観客から一様にため息がもれましたが、すでに1点先制していたので、みなさん結構余裕の表情だと感じました。
 
 それから何回か惜しい場面やヒヤッとする場面がありましたが、イングランドが1-0でパラグアイに勝利すると、拍手と手拍子が起こりました。
 
 私の勝手な想像では観客のみなさんはもっと盛り上がるものだと思っていましたが・・・緒戦だったから?
 
 次はどこで観戦しようか今から思案中です。
 
 
 
 
 
6月2日

ぼんぼり歌舞伎を観る

 おとといは友だちのKさんと一緒に、AngeleにあるSadler's wellsで歌舞伎を観てきました。
 
 市川海老蔵歌舞伎一座による『藤娘』と『累(かさね)』の二作品の上演でした。
 
 私にとっては初めての歌舞伎でしたので、興味半分不安半分。着ていく服装から悩み、インターネットであらすじを確認して出かけました。
 
 開演30分前に劇場につくと、公演初日ということもあって、ロビーには日本人の方々がかなりいらっしゃいました。
 
 着物姿のご婦人方もちらほら。お父様の市川團十郎さんの姿もロビーでお見かけしました。
 
 たぶん他にも著名な方々がいらっしゃったんでしょう。
 
 Kさんから「あの人は女優ですよね、あの人は演出家ですよね」といわれても知らなくて生返事しかできませんでした。ミーハーなくせに疎いんです。
 
 劇場は3階席までほぼ満席でした。
 
 日本人が3分の1ぐらいで、あとの3分の2はイギリス人(または他の国の人)の割合でした。
 
 幕があがり市川海老蔵扮する藤の精が現れると、観客席から「成田屋!十一代目!」の掛け声。歌舞伎独特の掛け声にイギリスの方々は最初びっくりしていたようです。
 
 私は『藤娘』の衣装の華麗さと海老蔵さんの愛らしい踊りに目が釘付けになりました。
 
 続いてはインターバルをはさんで『累』の上演。
 
 海老蔵さんがハンサムな浪人 与右衛門 で、市川亀治郎さんがエレガントな若い腰元の かさね 役でした。
 
 大まかなストーリーは、追っ手をのがれ心中しようと二人で川岸にたどりつくのですが、そこへ鎌がささったどくろと墓標が流れてきます。その墓標に書かれた名前はかつて与右衛門が殺した男の名前でした。実は与右衛門はかさねの母と密通し、それが発覚したため父を殺したかさねにとって親の敵だったのです。親のたたりがかさねの顔にのりうつり、美しかったかさねの顔は醜く変わり果ててしまいます。与右衛門は自分の罪をかさねに告白し、彼女もその鎌で殺そうとします。そしてついに持っていた鎌で彼女を体を深く刺し逃げようとしますが、かさねの怨念?でいくら逃げても引き戻され・・・というところで幕。
 
 私としては、前半のかさねの愛らしいしぐさ、変わり果てた自分の顔を見て衝撃を受けるところ、殺されまいと必死で抵抗するところ、最後体に深く鎌がささり絶命寸前にもかかわらずなおも与右衛門を呼び戻そうとする執念に強い印象を受けました。
 
 『累』が終わった後は、ストール席はスタンディング・オベーションでした。イギリスの方々も感銘を受けたようです。
 
 私にとっては初めての歌舞伎鑑賞で他と比べようもありませんが、なかなかにおもしろかったです。
 
 安い席で15ポンドからというのが日本に比べてとても手が届きやすいですよね。