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6月30日

小旅行その2 ストラトフォード・アポン・エイボン

 シェイクスピアのゆかりの地であるストラトフォード・アポン・エイボンについたのは夕方になってからでした。
 
 土曜日だったせいか、メインストリートのお店もすでに閉まってしまったところも多かったですが、雰囲気のある町並みに大満足です。
 
 この町を流れるエイボン川のほとりでは、たくさんの観光客が芝生で寝そべったりしながらくつろいでいました。
 
  

 

 

←夏になればアイスクリーム!この町ではアイスクリームも水上ボートで売っていました。素敵!と思わず私たちも買っちゃいました。

 

 

 

 

 

←エイボン川クルーズの途中でみかけた豪邸。売り出し中です。こんなところに住める人もいるんですね~。ガラス張りなので、観光客からも丸見えの家ですけど。

 

 

 

 今回この町を訪れたのは、蜷川幸雄氏が演出したシェイクスピアの作品「タイタス・アンドロニカス」を観るためでした。    

 

 衣装と舞台は白が基調。

 

 始まる前にリハーサルみたいなことをやっていて、役者さんたちの素顔が垣間見ることができて得した気分でした。

 

 「狼を定位置にセットしてください」のスタッフ間の連絡事項まで日本語と英語の両方でアナウンスをしていて、観客席からクスクスと笑い声がもれていました。

 

 「タイタス・アンドロニカス」はシェイクスピアの作品の中でも上演回数が少ないといわれているそうです。

 

 それは、ひたすらに残酷なストーリーのせいかもしれませんね。簡単にいえば、復讐劇です。

     

 ゴート族を制圧したローマの将軍 タイタス・アンドロニカスに吉田鋼太郎氏。

 

 タイタスに息子を生贄にされて後にローマ皇帝の王妃になったゴート族の女王に麻実れいさん。

 

 女王の色香に惑い最後はタイタスの息子に殺されるローマ皇帝に鶴見辰吾氏。

 

 タイタスの愛娘で皇帝の弟と結ばれながらも、女王の息子二人に陵辱され無残な姿をさらすラヴィニアに真中瞳さん。

 

 という配役でした。

 

 劇中なんども血を見る場面があるのですが、蜷川氏はそれを赤い糸で表現していました。

 

 死人や切り取られた手や頭などはビニールの人形で表現。

 

 その奇妙なバランスが逆にリアルに感じました。

 

 「タイタス・アンドロニカス」は夜の7時半から11時まで上演されていました。

 

 役者さんたちの熱演ぶりにこちらもずっと力を入れて観ていたので、終わった後はどっと疲れが。

 

 ホテルにたどり着いたら間髪いれず二人ともバタンキューでした。

6月27日

忘れられない日

 今日は大切な人の命日でした。
 
 どんなに時がたっても忘れることができない日ですが、すこし感情的になって記事を書いていた昨年と比べると、今年はだいぶ落ち着いていられます。
 
 こうやって少しずつ悲しいだけじゃない思い出に変わっていくのかなと感じています。
 
 先週末は地元の友人の何人かがお墓参りに行ったと聞きました。
 
 あの目の覚めるような原色の南の島で、友人が何を感じたのか聞いてみたいと思っています。
 
 
 
 
 
6月26日

コッツウォルズ地方小旅行

 最近はイベント続きで多忙な毎日を送っていました。
 
 まず、6月13日は私と夫の2回目の入籍記念日で、それにあわせて二人でコッツウォルズ地方への小旅行に出かけました。
 
 目的地はシェイクスピアゆかりの地であるストラトフォード・アポン・エイボンだったのですが、途中ブロードウェイにほどちかいスノースヒルという土地のマナーハウスへ。
 
 マナーハウスというと、昔の貴族や領主のお屋敷で今ではナショナルトラストが管理しているところが多いのですが、今回訪れたスノースヒルのマナーハウスもナショナルトラストが管理していました。
 
 
 
 駐車場からマナーハウスまでにいたる道は、天気も良かったせいか見晴らしがよくすがすがしい気分でした。
 
 
 
 
 
 
 
 マナーハウス自体もこじんまりとしていながらもなかなか趣のある建物に見えました。
 
  
 
 
 
 
 この所有者だったチャーツル・ウェイドという人は収集家と聞いていたのでワクワクしながら中へ入ると、中はかなり薄暗く室内も質素なつくり。
 
 そして、待っていたのは侍の鎧と仏壇とおぼしき家具でした。
 
  当時のイギリス人にとっては、東洋趣味の家具や飾りは貴重で趣があったかもしれませんが、私にとっては仏壇は仏壇。
 
 ほかにも西洋の鎧やら自転車、ベビーカーなどの収集品が小部屋ごとに分類されながら所狭しと並べられて、まるで迷路のようなつくりでした。
 
 そういうのに興味がある人にとっては面白い場所なのかもしれませんね。
 
 でも私と夫は「イギリスにきてまで侍を見なくてもねぇ」というのが正直な感想でした。
 
 この館の最後の持ち主は、収集品の収納場所としてマナーハウスを使い、自分自身は隣接する小さな小屋のような牧師館で暮らしていたそうです。
 
 その徹底振りにあっぱれです。
 
 そして私たちはスノースヒルを後にして、途中チッピング・カムデンに立ち寄り、目的地のストラトフォード・アポン・エイボンに向かいました。 
6月16日

扇風機

 「日当たりがよくて、大きな窓がある家に住みたい」
 
 これが、うっそうとした谷底に建っている実家に28年間住んできた私の切なる願いでした。
 
 そしてロンドンに越してきたときに、夫の涙ぐましい努力により、念願の日当たり抜群で特別大きな窓のある家に住めたのですが、夏場は死ぬほど暑いことに昨年気がつきました。(そして冬場になると、冷気でヒエヒエです)
 
 たいていの家にはクーラーはありません。もちろん、我が家にもそんなものはありません。
 
 実際にロンドンの夏は日本の夏に比べ蒸し暑くも無く、過ごしやすいと思います。
 
 でも、我が家の特別大きな窓は、風は通さずただギラギラした太陽の光だけを通すので、昼間のリビングはサウナのようです。
 
 それで、昨年の今頃扇風機を買いました。
 
 タイマー無し、リモコンなんてハイテクなものもついていません。3段階の風の調節と首を振ることはできます。
 
 デパートのジョン ルイスで30ポンドぐらいだったでしょうか。(日本円で約6000円!)
 
 アルゴスとかで買えばもっと安くてお得なのもあったのかもしれませんが、私はいまだにアルゴスの利用の仕方が分かりません。
 
 近所の電気店も覗いてみましたが、だいたい似たような品揃えと価格だったので、ジョン ルイスで買うこと決めました。
 
 そして、この扇風機は組み立て式でした。
 
 分かり図らい説明書を見ながら組み立てて、ふと気がつくとあまった部品が一つ。
 

 この部品は何?
 
 いろいろなところにはめてみたのですが、結局どことも適合せず、今は押入れの中で眠っています。
 
 使用途中に扇風機が分解しないか冷や冷やしています。
 
6月12日

日焼け肌

 最近のロンドンはすこぶるいい天気です。
 
 5月末ぐらいまで寒くて、本当に夏が来るんだろうかと思ったりもしましたが、6月に入ってから25度を超える日が続いています。
 
 夏になるとロンドンの人たちは公園でよく日光浴をしています。
 
 広々としたハイドパーク、はたまた街中のちょっとした芝生があるところなど、要は芝生があって横になれる場所ならどこででも太陽を求めるために寝そべっています。
 
 水着を着ている人も多くて、中にはお尻丸見えのビキニを着ている女性もいたりします。
 
 その効果もあり、街中で見る女性たちはほとんど褐色の肌。
 
 白い肌だと不健康そうに見えるので、できるだけ日焼けした肌になりたいと語学学校の友だちは言っていました。
 
 私が日本の実家にいたときは焼けないために夏場は太陽をとことん避けていました。
 
 日にあたるとそばかすがとたんに浮き出るので、日焼け止めクリームに、帽子、日傘、長袖のシャツなどなどで、効果のほどは分からないけれども、防ぐための対策はとっていました。
 
 晴れた日に公園に太陽に向かって寝っころがるなんて、当時の私にとっては狂気の沙汰でしたけど、今こうやってロンドンの人たちを眺めると、とっても自然に感じられます。
 
 ロンドンに一年とおしていると、長い冬が過ぎ春が来たと思っても曇りや雨の変わりやすい天気ばかりの日々。 
 
 せめて夏の間は太陽を楽しもうという気持ちなんでしょうか。
 
 といっても、私が水着で公園で日光浴をすることは絶対にないでしょうし、上半身裸、しかも手ぶらでチューブに乗ってくる男の人をみると、「家から上着なしで出かけてきたの?」なんていらない心配をしてしまいます。地下鉄の暗い電気の下での半裸は異様です。 
6月11日

ぼんぼりイングラド戦をパブで見る

 いよいよワールドカップがはじましました。
 
 ロンドンのあちこちのパブでは、観戦用のスクリーンが設置されたり、イングランドの旗や参加国の旗を飾ったりと準備万端なようです。
 
 そんな中、土曜日のイギリス時間の午後2時から、イングランドとパラグアイ戦がありました。
 
 私が行ったのは中心地から少し離れたパブ2件。
 
 1件目のパブは、あまり賑わっているとはいえないパブでしたけど、試合開始30分前から次第に人が集まり、直前になると立ち見の人まで出てきました。
 
 試合開始約5分後にベッカムの蹴ったボールがパラグアイの選手の頭をかすってゴールしたときは、みなさん床を踏み鳴らして喜んでいました。
 
 あっという間のゴールでしたので、私は「え、もう?」と拍子抜けしてしまいました。
 
 試合の間はみなさん真剣にスクリーンに見入っていて誰もオーダーしないので、この瞬間のパブで働く人は楽かもしれないなぁとか余計なことを考えたりしました。もちろん、開始前、休憩時間、終了後は怒涛のように忙しくなるんでしょうけど。
 
 前半が終わると、2件目のパブへ。
 
 こちらの方は、スクリーンも大きく割と賑わっていました。
 
 後半、ゴールをねらったシュートが繰り出され、それが外れると観客から一様にため息がもれましたが、すでに1点先制していたので、みなさん結構余裕の表情だと感じました。
 
 それから何回か惜しい場面やヒヤッとする場面がありましたが、イングランドが1-0でパラグアイに勝利すると、拍手と手拍子が起こりました。
 
 私の勝手な想像では観客のみなさんはもっと盛り上がるものだと思っていましたが・・・緒戦だったから?
 
 次はどこで観戦しようか今から思案中です。
 
 
 
 
 
6月2日

ぼんぼり歌舞伎を観る

 おとといは友だちのKさんと一緒に、AngeleにあるSadler's wellsで歌舞伎を観てきました。
 
 市川海老蔵歌舞伎一座による『藤娘』と『累(かさね)』の二作品の上演でした。
 
 私にとっては初めての歌舞伎でしたので、興味半分不安半分。着ていく服装から悩み、インターネットであらすじを確認して出かけました。
 
 開演30分前に劇場につくと、公演初日ということもあって、ロビーには日本人の方々がかなりいらっしゃいました。
 
 着物姿のご婦人方もちらほら。お父様の市川團十郎さんの姿もロビーでお見かけしました。
 
 たぶん他にも著名な方々がいらっしゃったんでしょう。
 
 Kさんから「あの人は女優ですよね、あの人は演出家ですよね」といわれても知らなくて生返事しかできませんでした。ミーハーなくせに疎いんです。
 
 劇場は3階席までほぼ満席でした。
 
 日本人が3分の1ぐらいで、あとの3分の2はイギリス人(または他の国の人)の割合でした。
 
 幕があがり市川海老蔵扮する藤の精が現れると、観客席から「成田屋!十一代目!」の掛け声。歌舞伎独特の掛け声にイギリスの方々は最初びっくりしていたようです。
 
 私は『藤娘』の衣装の華麗さと海老蔵さんの愛らしい踊りに目が釘付けになりました。
 
 続いてはインターバルをはさんで『累』の上演。
 
 海老蔵さんがハンサムな浪人 与右衛門 で、市川亀治郎さんがエレガントな若い腰元の かさね 役でした。
 
 大まかなストーリーは、追っ手をのがれ心中しようと二人で川岸にたどりつくのですが、そこへ鎌がささったどくろと墓標が流れてきます。その墓標に書かれた名前はかつて与右衛門が殺した男の名前でした。実は与右衛門はかさねの母と密通し、それが発覚したため父を殺したかさねにとって親の敵だったのです。親のたたりがかさねの顔にのりうつり、美しかったかさねの顔は醜く変わり果ててしまいます。与右衛門は自分の罪をかさねに告白し、彼女もその鎌で殺そうとします。そしてついに持っていた鎌で彼女を体を深く刺し逃げようとしますが、かさねの怨念?でいくら逃げても引き戻され・・・というところで幕。
 
 私としては、前半のかさねの愛らしいしぐさ、変わり果てた自分の顔を見て衝撃を受けるところ、殺されまいと必死で抵抗するところ、最後体に深く鎌がささり絶命寸前にもかかわらずなおも与右衛門を呼び戻そうとする執念に強い印象を受けました。
 
 『累』が終わった後は、ストール席はスタンディング・オベーションでした。イギリスの方々も感銘を受けたようです。
 
 私にとっては初めての歌舞伎鑑賞で他と比べようもありませんが、なかなかにおもしろかったです。
 
 安い席で15ポンドからというのが日本に比べてとても手が届きやすいですよね。